Spring&Summer2026 Tendenze in Milano Unica

 

2026年春夏マテリアルトレンド

ファッション素材見本市「ミラノウニカ」が、2026年春夏トレンドを発表した。

「MU LAND」をテーマに、自然素材と未知の素材双方がバランス良く紹介され、3つのカテゴリーに分けて提案された。

”Land of Farm”-Ruralでは、麻やコットン、竹や植物タンニンなめし革、ストローなどナチュラル素材を提案。

“Land of Spirit”-Zenでは、薄く加工されたコットンやウール、シフォンやシルクと軽さを追求した素材を提案。

“Land of Urban”-Undergroundでは、3D、プリーツやフリンジ加工でボリュームがありながらも軽さのある素材を提案。

Suzusan presents “Shibori”

ミラノファッションウィーク期間中、「Suzusan」としてドイツ・デュッセルドルフを拠点に活動する絞り職人アーティスト村瀬弘之氏が、絞りの実演をミラノ中心地にあるブティック「Banner」で披露した。

名古屋市内郊外の小さな町、有松で400年に渡り伝わる染色技法、有松鳴海絞り、最盛期では100種類以上の技法を生み出していたが、現在では半分以上の技法が姿を消している。絞り職人の実家に生まれた村瀬氏は、ドイツでアートを学び、絞りの技術と融合させたアート活動を2008年から行っている。

ブティックには、洋服やショールなど絞りデザインのコレクションが並び、訪れていた人達はその技術に、感嘆の声を上げていた。